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わが国における近年の「食」に関する諸現象の多くは危機的状況といえる。社 会生活及び、産業・経済構造の急変から第一次産品、特に農業分野の自給は激減し、無策のまま輸入品の氾濫となってしまった今日、最も安全であるべき各種食 品へ多くの有害物質が混入され、それらが非常に危険なものとして体内に備蓄され、徐々に日本人の身体や精神を蝕む現状を何とかしなければならないと痛感す る日々である。
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商標「ふるさと農園」の目指すものは、永遠に豊な食物を得られる理念と体制作りである。本商標の下で健全な農業生産の保全と成長、活力のある農業人の育成を図り、わが国の優れた食文化の保持・発展を志していくことにある。
健康の礎となるべき食品の生産・流通・販売における基本的理念は、安全で身体や環境に優しい健康を目指した産物でな ければならない。そして、わが国が古来より育んできた伝統ある作物を保全し、各地域の特色ある産物を成長させなければならない。したがって、今日のように 形状や外見にとらわれず、生産はその産物が本来持っている素材を尊重し、無農薬で有機的栽培を基本に健康への心を込めた取り扱いをすべきである。
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「ふ るさと農園」と表記された生産加工品は、上記の基本理念に基づきその生産や流通・販売活動がおこなわれ、安心して購入される基準となることを目指している ものである。これらを具現化させるには、広く消費者に理解されるような飲食・宿泊施設、体験農業や貸し農園、グループ農園での交流等多くの発展的要素が考 えられるが、具体的に実行される場合には各部門部門においてより詳細な協議や協定を実施しなければならないと思われる。
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・商標「ふるさと農園」登録の理念に基づく人々・法人・団体に使用実施権を提供して構成する。
・地区分け(日本全国10地区)、地域分け(全国都道府県)をする。
・各ふるさと農園の農産物及び加工品を全国のふるさと農園グループで販売する。
・ふるさと農園グループ内で所有する知的財産権及びノウハウの活用を図る。
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●米に付いて
籾付きの状態で保存して、米の計画的備蓄、米の生産調整、いつでも鮮度が良い状態で米を流通させ、食味の良い米を提供して需要を増やす。加工としては、発芽玄米や、芽物飼料にして家畜の餌として活用する。
従 来の米は、脱穀、乾燥、籾摺りまで済ませた米を玄米にして倉庫等に保管されていました。このため、時間が経つと味が落ちる、発芽が悪くなる等、品質の低下 が早い、その為古米、古古米等となり米の備蓄や米の生産調整もできずやがて高いコストをかけた米はそのまま家畜の餌等として処理されてきました。
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私は、長年、貝割れ大根、芽ねぎ、発芽玄米、もやし、そば菜、とうもろこし、小麦等、芽物農産物の研究開発に取り組 んでまいりましたので芽物農産物の付加価値の高い事が良くわかりました。芽物農産物は、無農薬栽培、立体的栽培、工場的栽培等、効率良く短期間で栽培出来 る物であります。そして栄養価も一段と高く、発芽する事により種を守っていた酵素(フィチンサン)等の酵素が分解されて種の状態より芽物農産物は、非常に 人や動物にとりまして栄養が吸収しやすい状態になっております。そのような事から、まず、年間使用する米の総収穫量を計画します。各一般家庭に籾摺りをし て白米で供給する数量、業務用に籾摺りをして白米で供給する数量、各一般家庭に発芽玄米で供給する数量、業務用に発芽玄米で供給する数量、動物の餌として 使用する数量、これらを合計して栽培し収穫します。必要に応じて備蓄等を計画する場合は、備蓄数量等に合わせ多年度で計画する事も可能です。収穫した米 は、生きたまま保存され計画的に必要に応じて加工し使用していきます。動物の飼料用米は、最終的に米の調整役をします。生きているコメを食用や飼料米とし て提供し、食することで美味しくて栄養価の高い事が分かる事や飼料用として活用されるので米の需要が増え自給率の向上になります。
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●酪農に付いて
ブランド品を確立して安全な食用肉や乳製品の生産をする。米等を発芽、生育させて芽物飼料として考えると大変有効な 生産システムになります。牛は、本来草食動物であります。現在は、麦、豆、とうもろこし等にいろいろな添加物を入れて加工飼料にして与えていますが、これ を、麦、豆、とうもろこし等を暗室にて発芽、育成させ成長したところを一日ぐらい光に当て光合成させた物を餌として与えるのです。無農薬であり自然な餌が 与えられ安全な牛肉や牛乳が得られ安全な乳製品も生産できます。粗飼料についても素晴らしい考えがあります。
上記開発品やふるさと農園グループの農産品を活用して広く消費者に理解されるような飲食・宿泊施設等、を作り自給率向上への具体的構想に挑戦したいと思います。
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昭和63年7月15日
千葉県富津市上1346番地
(有)ヤマ吉 社長 池田吉康
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