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・「毎日新聞農業記録賞」投稿作品紹介

「毎日新聞農業記録賞」投稿作品紹介

■食育こそ私の農業

近 年、最も安全であるべき各種食品へ多くの有害物質が混入され、それらが非常に危険なものとして体内に備蓄され、徐々に日本人の身体や精神を蝕む様になりま した。その解決策として幼稚園児や保育園児、小学生、中学生から大人の人も参加して食について真剣に学ぶようになって参りました。

私も食の素材の一つである農作物を作る百姓です。
27 歳で脱サラし、何もわからない農業の世界に入りました。毎日が新しい事への挑戦であり、失敗に失敗を重ねる日々が多くありました。それでも何とか周囲の人 々の応援を受けまして、挑戦する事をあきらめることなく、研究開発を続け、今日まで芽物野菜を一度も農薬を使用する事無く生産してまいりました。芽物野菜 とは、種を発芽させて芽のうちに食べてしまう野菜です。貝割れ大根やモヤシ、芽ねぎ等です。種には、次の世代を創るための栄養や遺伝子情報、環境から得ら れた情報等が集まっています。その種を発芽させ食べるのです。種が発芽する事で種を守っていた酵素が分解され人体にとっては栄養が吸収されやすいようにな る効果ある優れた野菜の一つです。

 

私の思う食育の基本とは。

私は最近、時代の流れに合わせ仕事でパソコンを使用するようになり気になる事ができました。それは、パソコンの命である機能を与え情報を入れていくコンピューター初期化のことです。では人体は、どのようにDNA 中に有る、食べる事によって機能する遺伝子情報が初期化され情報を取り入れていくようになるのだろかと言う事です。哺乳類は子供が生まれると全て母乳で育 てられています。全てその動物にあった母乳が出るのです。そして、全て動物の母乳の成分が違っている事です。そのことは、それぞれの動物が最初に口にし体 内に入っていく物は母乳であり、それぞれの動物のDNA中に有る、食する事によって機能する遺伝子情報機能の初期化が母乳によって行われているのではない かと思うのです。そこで、疑問になる事があります。人間は、乳児にとって、完全食品に近い粉ミルクを作りました。はたして、熱を通した加工食品である粉ミ ルクが多くの人よって利用されていますが、DNAにある遺伝子情報がすべて機能して安全であり、人間本来の機能を持つ初期化が本当にうまく出来ているので しょうか。人体の初期化は、母親の母乳によってなされている物であり食育の基本になると思われます。粉ミルクに人間本来の機能を持つ初期化が出来ている検 証結果があればよいと思います。


人 体の初期化が上手く行っている事と、各種食品へ多くの有害物質が混入されていない事を信じて、これからの農業に取り組んでいきたいと思います。私のこれか らの農業テーマは、芽物野菜から一般的な農作物作りに分野を広げる事、そして、身体に悪いと思われるものはできるだけ使用しないように農作物を作る事で す。具体的な取り組みは、過去の経験から研究開発して誕生してきました焼き土農法を実践していきたいと考えています。

焼き土農法とは、植物を栽培する時に使用する培地となる土を全て焼き加熱処理してから植物を栽培する方法です。

 

私が考案した焼き土農法とは。

焼き土農法による無農薬自然有機栽培は、培地となる土(農 薬による影響の無い土)を全て焼き加熱処理する事で害虫、雑菌、ウイルス、雑草の種等をきれいに除去します。そして、新たに植物栽培に必要な量の堆肥等や 海に住む生物(海老、蟹のキトサン、魚粉、貝殻の粉、海藻等)や油粕、米ぬか、鶏糞等の自然界にあるものを取り入れ肥料設計して培地を作り植物を栽培しま す。後で堆肥等や海に住む生物(海老、蟹のキトサン、魚粉、貝殻の粉、海藻等)や油粕、米ぬか、鶏糞等の自然界にあるものを加える事は、様々な天然物質を 分解する。自然界に生存しているバクテリアを増やし自然有機栽培に必要である有益な微生物やミネラルを培地に与え、生命の源である生きた土を作ることで す。植物は、一度根付いたら植物自体で移動する事が出来ません。条件の悪い所では、風雨によって運ばれて得られる栄養分や水分など与えられた条件下で生存 するしかないのです。大地(畑等)で栽培しても植物の使用する土の量は決まっています。一般的な栽培の問題点としては、連作等でウイルスや有害菌、害虫等 により偏った土や悪い土に変質していくことです。そこで、焼き土農法は必要量の有益な土を焼き、加熱処理をして、植物の栽培に必要な量の堆肥等や海に住む 生物(海老、蟹のキトサン、魚粉、貝殻の粉、海藻等)や油粕、米ぬか、鶏糞等の自然界にあるものを入れ肥料設計された土を作ります。出来上がった培地を、 コンクリートやブロック作りの栽培床や、プラスチックコンテナー等の栽培容器に入れ他の土の影響を受ける事の無い様にして、完全な植物栽培培地が出来上が ります。


土 を全て焼き加熱処理する事で、植物がウイルスにかからず、病気になりにくいので殺菌剤を使用しなくて良い。雑草の種が無いので除草剤を使用しなくてよい。 害虫、害虫の卵、幼虫がいないので、防虫ネットで外部からの侵入を防げばよく、防虫がし易いので、殺虫剤を使用しなくて良い。土自体を無農薬でしかも化学 肥料を使用しないで培地を形成する事が出来ます。これを畑等の培地として適用できる事から、無農薬有機栽培を行う際に、その場所の条件がJAS規格により限定される事もなく、コンクリートやアスファルトの上でも栽培できます。

苗作りは、育苗用の容器に完全な植物栽培培地を入れて播種し苗を作ります。また、挿し木にて苗を作る場合は、焼き土をした無菌培地の状態に挿し木をして苗作りをします。
畑栽培についても、畑の土を必要量だけ焼き土にして、堆肥等や海に住む生物(海老、蟹のキトサン、魚粉、貝殻の粉、海藻等)や油粕、米ぬか、鶏糞等の自然界にあるものを加え肥料設計した土で畝等を作り作物を栽培します。


このように環境を考え、自然資源を有効に活用してリサイクルをすること、そして土を焼くという自然の原理を使い、安全で健康的な農作物を多品種に渡り栽培できるようにする事です。


食 育から見た第一次産業、特に農業や漁業は、人や企業との戦いではなく、自然や環境との戦いであり治山、治水を行うと同様に人類全体で考え戦い、育てていか なければならないものです。豊かさの有る人類繁栄の為には、欠かす事の出来ない永久的な課題であり、人類が存在する限り、途中で投げ出してやめてしまうこ とや、食料の供給が出来なくなる状態が絶対にあってはならないのです。人間生きていく為の食料は、自分達で作り生きるか、自然の恵みを得て生きるしか方法はありません。全ての人々が健全な食や農業に付いて、真剣に考え取り組まなければならない重要な懸案であります。

こ の地球環境に於いて大地を生かし続け永久的に人類に食糧を供給し続け、人々を支えなければならない重要な役目が農業、漁業にはあります。この様に考える と、私にも夢が生まれて知恵が浮かび上がりました。夢は、日本農業で生まれる知的部門の海外進出と、農産品及び食料品の普及です。知恵としては、私の特許 品であるにんにく茎葉野菜にさらなる付加価値を付けることができ、にんにく茎葉野菜の調理加工食品として開発をしました。また、研究中のアスパラガスの栽 培方法も開発され、ほぼ同時期に特許申請をすることが出来ました。にんにくや、アスパラガスは、世界的に食されている野菜です。そこで、この二つを更に国 際特許PCTに出願しました。

こ れらの開発品を矢先にして、世界で毎日消費される、農産品や食料品の普及を図れればよいと思います。しかし、たかが百姓一人ではあまりにも無謀な挑戦で す。この夢も、今はまだ成功する事を望むより、いずれ、若者達のヒントとなり、後に続く若者達が現れることを信じて、挑戦する事に意義を感じて取り組んで おります。

知 的財産立国を目指す今日の日本国、新しい分野にも目を向け、農業分野における知的財産権、特に品種登録や農産品、栽培方法、農産加工食品の活用をはかり海 外展開する事は、21世紀の日本発展には欠かせない物だと思います。食べ物や飲み物は、人類万国共通の物であり、何処の国でも受け入れやすく、日々の需要 があり、半永久的な事業に発展します。特に、体に良い物は数千年に渡り食されております。現代は、まさに健康重視の時代であり、さらに日々世界中で食され 消費が拡大され続けている物であります。

日本の先人達は、四季のある利を生かし狭い国土で農耕民族として生活し、日本国特有の多彩な文化を築き上げてきました。四季を活用して得た農作物を使用した日本食文化は、まさにその一つであり世界に誇れる食文化だと思います。
こ の様な素晴らしい食文化を世界に発信しながら、素材であり安全である日本国農産物の普及を図り、生産を上げながら国土の活用をすれば新しい技術開発が進み バランスのとれた国土が誕生すると思います。そうすれば持続可能な農林水産業及び豊かさの中に知的社会文化が形成されていくのではないかと思います。

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